【目の病気】
一言に「目」といっても、その中にも色々な名称と機能があります。よく聞くところでいうと、角膜や網膜などはご存知だと思います。
角膜は目の表面、網膜は目の奥というか後頭部側にあるんですが、カメラで例えるなら角膜という前面のレンズを通った映像が網膜という後面のフィルムに映し出されることで、私たちは”見る”という行為をしています。
その網膜の中心は、黄斑(おうはん)という部分で、目のピントを合わせている場所は、くわしく言うと実は、この黄斑にピントを合わせることをいいます。
なので、この黄斑に何か異常が発生すると、見え方に大きく影響してしまうぐらい目の中でも重要な部分となります。
今回はそんな黄斑の病気の中でも最も身近と言われている加齢黄斑変性症についてお話させていただきます。
加齢黄斑変性症とは加齢によって黄斑に何らかの障害が起こってしまい、視機能が低下して見えにくくなる病気です。白内障や緑内障に比べて、あまり聞き馴染みがない病名と思われるかもしれませんが、実は欧米では失明原因の第1位になっている恐ろしい病気です。日本でも第4位となっており、今後更に増加すると言われていて、患者さんのほとんどが60歳以上、女性よりも男性に多いという特徴があります。
加齢黄斑変性症には、異常な血管とその血液が原因で黄斑に障害が起こる、進行の早い滲出(しんしゅつ)型と、細胞が萎縮していった結果、黄斑に障害が起こり、視力が緩やかに低下していく萎縮型があり、症状として物が歪んで見えたり、視界の中心が見えにくくなったり、色が分かりづらくなったりと、いずれも大きく見え方に影響を及ぼしてしまいます。
残念ながら萎縮型の場合は現在のところ治療法がありませんが、もし今、視界が歪んでいたり、自分がそうかもという心当たりがあるのであれば、すぐに眼科に行ってみましょう。
加齢黄斑変性症から目を守るカギは、とにかく早期発見です。滲出型の場合は早期に発見できれば、レーザーや注射などで効果的な治療が行え、視機能を維持したり、改善する可能性も高くなります。
喫煙者の方は非喫煙者の方に比べて加齢黄斑変性症になる危険性が高いと言われていますので、心当たりが無くても、まずは禁煙から始めてみるのもいいかもしれませんね。
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