【目の病気】
3D映画を観たことはありますか?
映画館で専用のメガネをかけて、映像がスクリーンから飛び出してくる大迫力の特殊加工ムービーです。
そんな3D映画ですが、みなさんは人によって3Dの見え方が違うということをご存知ですか?
みんな自分と同じように見えているんだろうなーと思っていませんか?
残念ながら、それは間違いです。中には3Dメガネをかけても平たい映像のままの方だっていらっしゃいます。
ナゼ3D映画が3Dに見えなかったり、異常に疲れたりする人がいるのでしょう。
この記事では、そうゆう方の理由と対処法についてお話します。
実は私たちが見ている映像は右目と左目で微妙に違います。顔の前に指を1本出して片目ずつ見てみると分かりやすいですが、近くにあるものほど右目と左目で見た時に位置がズレて見えます。
それを脳が1つにしてくれて立体感や距離感として認識させてくれています。映画館などにある3Dメガネはこの特性を利用して作られています。
3D映画は左右それぞれのレンズとスクリーンの影響で、右目には右目用の1つの映像、左目には左目用の1つの映像が別々にとどきます。
その左右からの映像の微妙な差を脳が錯覚することにより、本来平面上にあるはずの画像が立体的に見えるというワケです。
なので、3D映画に行ったけど全然3Dに見えなかったという方、こういう方は普段両目で見た時の視力は良くても、片眼ずつの視力や左右の目の関係に問題がある可能性があります。
たとえば目が原因である例をあげると
○斜視
○強めの斜位
○左右の視力差が大きい(不同視)または片眼の視力が無い
○強い乱視
○利き目が極端に強い方
などの場合です。
乱視が強い方は普段から物が2つに見えたりするので、映像が重なりづらいのも当然ですが、斜視の方、不同視の方、片眼の視力が無い方、利き目が極端に強い方は普段から片目の映像ばかりに頼っている状態であり、斜位の方は片眼ずつの映像を1つに融像するのが苦手ですので、それぞれ3Dメガネが苦手になってしまいます。
つまり3Dの物を3Dとして見るには左右の目がしっかりと見えていて、かつ協力関係にあるということが絶対条件なんです。
原因が強い乱視の場合や不同視の場合はメガネかコンタクトで。斜位の場合はメガネでのみ矯正することも可能ですので、今まで3Dに見えなかった方でもしっかりとご自身の目に合わせた矯正をしてあげれば、3D映画を楽しむことが出来ます。
実は斜位に関しては目の状態が改善されるケースも先ほどの3Dメガネの問題以外にも複視や眼精疲労など様々なものがあります。それらが原因で困っていらっしゃる人も多くいます。
しかし、近視や乱視のメガネと違い、斜位の方用のメガネに関しては全国どこの店舗へ行っても製作してくれる訳ではありません。
きちんと検査をすることができるお店も残念ながらまだまだ数少ない状態です。通常の検査より難しいというのもあるのかもしれませんが、逆にいうと、斜位の検査が出来る店舗というのは高い技術を持った店舗だといえると思います。
今後困っている方が安心して掛けれるようなメガネを作ることが出来るメガネ屋さんが1店舗でも多く増えるといいですね。
実は自分には関係ないと思っていても、健康診断である日いきなり病気が見つかるように、自分が斜位かどうかというのもなかなか気付きづらいものです。
確認のためにも、まずは当サイトのセルフチェックをしてみてくださいね。
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