【目の病気】
と思ったときは一度この話を聞いてください。それは、ただ『シャイ』の可能性もあるんです。シャイといっても恥ずかしがり屋さんという訳ではありません。目の位置に異常がある斜位(シャイ)のことです。
斜位というのは、「隠れ斜視」とも言われていて、目の位置の調節力に問題がある状態を言います。
斜位は本人も周りの人も、目の異常に気がつきにくく、常に見え方がおかしい訳ではないので、多くの日本人が対処するチャンスを逃してしまいます。
斜位の症状は、簡単にいうとモノがダブって見えてしまう状態です。しかし、乱視とは全く違う原因で生じています。
それは、モノがダブって見えるために脳が混乱し、正常の目と比べて極端に負担がかかってしまうからです。斜位にもいくつか種類があり、内斜位・外斜位・上下斜位があります。
《正常な目の場合》
《内外の斜位の目の場合》
《上下の斜位の目の場合》
内外斜位の場合、通常の人と同じように目を寄せたりすることはできますが、もし上下斜位がある場合は、目を寄せることは不可能です。右目と左目を別々に上下できる人はいませんよね?なので、3つ目の写真の上下斜位のある場合は、症状が出てくると無理をして見ることすらできません。
子どもの親といっても、お医者さんでもないかぎり、西洋学的に子どもの異常に気づくことは困難です。しかし、現代は情報社会です。あなたが今こうしてこの話を読み進め「斜位」について知ることができました。
昔のお父さんお母さんと比べて、ある意味の責任が増えたといっても過言ではないでしょう。
ずばり斜位は、メガネで矯正することが可能です。
プリズムレンズという映像をずらして見えるようにする特殊なレンズを用いて、その目を正常な働きへと導いていきます。
ただ、残念なことに全国のすべての眼科・メガネ店がこの技術を持って対応してくれるかというと、そうではありません。なぜなら、このプリズムレンズには特殊な技術と、販売するリスクも生じるからです。
その販売リスクというのは、斜位の調整の難しさで経験や知識があっても、処方した後の変化や動向を見守っていく必要があるからです。つまり、レンズを無料交換しなければならないリスクということです。
なので、あなたの街にもしホームページ内や、パンフレットで「斜位」について掲載しているメガネ店があったとしたら、そこは本当に「お客様の目の大切さを考えているメガネ店」ということです。
今回は、発達障害や学習障害と斜位の関係についてお話しましたが、斜位が原因で起こる生活の支障は様々
あります。この情報社会で生きる親として、いろいろと参考にされてみてください。
明るい場所から急に暗い場所に行くと、一時的にものが見えなくなりますが、時間がたてばだんだんと見えるようになっていきますよね。 車を運転中にトンネ...
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