【目の雑学】
メガネをかける生活の中で、初めて眼鏡を購入された方や、車に乗る時しか眼鏡を掛けない方など、日頃から眼鏡を掛けなれていない方には、メガネをかけること自体に多くの悩みがあります。
そういう方が、長時間掛けていると、慣れないメガネの存在自体が邪魔に思えてしまうようです。
今まで何もなかったところに急に「メガネ」という物体が乗っかるわけですから、当然だと思います。
眼鏡店では、そうならないように、または少しでも顔に感じる違和感が和らぐように、購入時にその人のお顔に合わせてフィッティングをします。
残念ながら、世の眼鏡店の中にはフィッティングがややないがしろになっているお店もいくつかあるみたいですが、その影響が、本人にとって”掛け心地が悪い”だけならまだマシかもしれません。実は、フィッティングの善し悪しで、ときには見え方にも影響を及ぼしてしまうこともあるのです。
今回は、フィッティングは度数と同じぐらい重要だということを覚えていただきたいと思います。
まず、鼻パットの調整、そしてテンプル幅&先セルの調整についてですが、この2つが掛け心地に大きく影響します。
特に鼻パッドの調整に関しては鼻の上で支えるという目的以外に、眼とレンズとの距離の調整、そして目に対してのメガネの高さの調整も兼ねています。
先セルの調整は耳だけにに負担を掛けないように緩やかに頭に沿うようにフィッティング出来ているかが重要で、当たり方がきつ過ぎると痛みの原因になってしまいます。
このようにフィッティングというと、とかく鼻パットの部分と耳の曲がり具合と受け取られがちですが、実はもっと奥が深く、レンズの反り角、前傾角といった項目もその眼鏡とお客様の顔の形に合わせて調整することが重要です。
特に累進多焦点レンズは、これらの角度がデタラメだといくら度数が合っていても非常に使いにくくなってしまいます。
そしてフィッティングする上で、実はレンズと目との距離についても決まりごとがあります。
このレンズと目の間を頂間距離といい、12mmが基準となっていて、それよりも近かったり遠かったりすると、本来の度数の見え方よりも弱くなったり、強くなったりします。
レンズの度数が強ければ強いほど、少しの距離でも強い影響が出てしまいますので、度の強い方は注意しましょう。
例をあげるとテレビでよく東国原元知事が鼻眼鏡で掛けていますが、鼻眼鏡のようにずり落ちた状態でメガネをかけると、先ほど言ったようにレンズと目との距離が離れてしまうので、本来検査したときの見え方とはやや違った見え方になってしまいます。
ちゃんと度数が合っている遠近ならああいう掛け方はしないと思うので、掛けれる程度の見え方で、かつ老眼鏡を掛け外すのが面倒なのかな?と思いますが、フレームも歪みやすくなってしまうので、みなさんはああいう使い方はせずに”そのまんま”掛けるようにしましょうね。
眼鏡は洋服とは違います。ファッションアイテムであって、医療器具でもあります。
正しく使わないと逆に体調を崩してしまったりと、フィッティング1つでせっかく買った眼鏡が台無しになってしまうこともあります。
購入前の心構えとして、そしてこれから購入するにあたっての知識として、知っておくと便利です。
あなたは瞳の黄金比というのを聞いたことはあるでしょうか? 客観的に見て白目:黒目:白目のバランスが1:2:1となっている瞳が1番美しく見えると言...
【目の雑学】