【目の雑学】
みなさんは動物園にはよく行かれるでしょうか?
お子さんがいらっしゃる方などは、夏休みなどには定番のレジャースポットですよね。
普段なかなか見ることが出来ないような動物を見て回れるだけでも凄く楽しいんですが、顔のつくりをよく比べて見ると、実は”肉食動物”と”草食動物”で顔のかたちは結構違っています。
さらに動物たちをよーく観察してみると、目がある位置や黒目の形に関しても、それぞれ違いがあってとても面白いです。
人間も含め、動物たちの顔の作りにはきちんと意味があって、それぞれ食べるものや、生き方に順応した形をしています。
ですので今回は、肉食動物と草食動物の目と見え方の違いについてお話させて頂きます。
これを知るともっともっと動物園が楽しくなりますよ。
まず、肉食動物の特徴は左右の目の間隔が狭く、目が前に向いていることです。
これは獲物を捕える時に、獲物との距離を正確に把握することが必要だからです。そのためにも必要なのは遠近感です。
遠近感は片目では感じ取ることが出来ません。
右目と左目、それぞれの映像の僅かな違いを脳が認識して、それを遠近感や立体感として脳が認識します。
ですから目が顔の前面にあれば、両方の目の視野が重なりあい、獲物との距離を正確につかむことが出来ます。
それに対して草食動物は、自分を捕食する肉食動物が近くにいないか、常に周りの状況に注意することが必要ですよね。
その中でも特にウサギの視野は幅広く、首を動かさなくても、自分の周囲360°をぐるりと見渡すことができます。
目が離れているので両眼視野はやはり肉食動物に比べ狭く、顔の前方の10度程度ですが、 驚くことに後ろにも両眼視野があり、これは主に肉食動物から逃げるために使っているそうです。
ウサギは動物園ではよくふれあい広場みたいなところにいますが、後ろからそっと捕まえようとしても、実はウサギからは丸見えだったんですね。驚きです。
ちなみに人間も目は前に向いていますよね?これは先ほどの特徴からすると、肉食動物の特徴です。
しかし同時に奥歯には植物をすりつぶす為の太くがっしりした臼歯(きゅうし)を持っており、牛などの草食動物と同じく顎を横に動かすことも出来ます。これを見ると、人間は肉も植物も食べる雑食性なので、こういうかたちになっているのもうなずけますね。
みなさんも今度動物園に行ったら、ぜひ動物たちの目の位置にも注目してみて下さい。
あなたは瞳の黄金比というのを聞いたことはあるでしょうか? 客観的に見て白目:黒目:白目のバランスが1:2:1となっている瞳が1番美しく見えると言...
【目の雑学】