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カラコンで失明?コンタクトの最恐リスク

目の雑学


女性の顔の写真です。

あなたは瞳の黄金比というのを聞いたことはあるでしょうか?
客観的に見て白目:黒目:白目のバランスが1:2:1となっている瞳が1番美しく見えると言われています.

ひと昔前まではコンタクトレンズというと視力矯正のためのものや、目を保護するためのものが、一般的でしたが、最近ではファッション感覚で目に装用するカラーコンタクトレンズや虹彩の部分を大きく見せるサークルレンズがとても多くみられるようになりました。

もともとは雑貨扱いであったカラコンですが、正しい使い方をしなかったり、海外の粗悪品によって眼障害になってしまったケースが多数報告され、2009年よりコンタクトはカラコンも含めすべて高度管理医療機器に指定されています。
要するに誤った使い方をしてしまうと、人体に重大な影響を与える恐れがありますよ?というものです。
これは人工透析器などと同じクラス分類で、いかに重要性が高いかという事が分かります。

常日頃から気軽にファッション感覚で使用できるカラコンですが、今回は昨今のカラコンブームに警鐘を鳴らす意味も込めて
コンタクトの恐ろしさとリスクを少しでも知っていただけたらと思います。

目の黒目の部分の表面には角膜というものがありますが、コンタクトはこの角膜に密着させて装用します。

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目は常に涙によって潤っており、涙を介して目は酸素を取り入れています。ですがコンタクトを装用すると、角膜にフタをするかたちになってしまうので、角膜は酸素を非常に取り入れにくくなってしまいます。
その状態で長時間使用をした場合、角膜は酸素不足になりやすく、酸素不足になると角膜に傷がつきやすくなります。

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角膜に傷がつくとそこから炎症や感染症をおこしてしまうこともあり、そうなったときには強烈な痛みをともなったり、最悪の場合失明してしまった症例もあります。

また角膜の1番内側には角膜内皮細胞という角膜の透明度を保つ細胞が多くあります。
これは一度死ぬと二度と再生することはないデリケートな細胞です。
裸眼の場合でも加齢とともに少しずつ減少していくものではありますが、無理なコンタクトの装用などで、長期的な酸素不足が続くと、そのスピードが加速してしまう危険性があります。
しかも、自覚症状がないことがほとんどなため、気づいた時には重大なダメージが起きることもあり、そうなると角膜を透明に保つことができず、白く濁ってきます。治療には角膜移植をするしかありません。

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少しでもリスクを減らすにはメガネに変えるか、なるべくコンタクトを使用する時間を減らすといいでしょう。

そしてめんどくさいと思っても、レンズケアは決して手を抜かず、正しい方法でこすり洗いすることが大切です。
もし手入れが苦手な方は少々高くても1dayを使うようにしましょう。
1dayのコンタクトがが何故1dayなのかというと、他のコンタクトに比べ汚れや変形への耐性が無いからです。
間違っても数日使わないようにし、自分の使用頻度やライフスタイルに合わせて商品を購入しましょう。

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コンタクトは目と数ミリ離れた眼鏡とは違い、目に直接つけるものであり、
目はむき出しの臓器ともいわれています。そんな場所に人工的なものを直接つけるのですから本来は何も悪い影響がないという事の方が不思議なのではないでしょうか?
大前提としてコンタクトはあくまで目にとっては異物だという考え方をしたほうがいいのかもしれませんね。

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